理学療法士として嚥下障害にどう向き合いますか?

理学療法士として栄養に興味を

ち始めて1年半

 

先日、栄養士と一緒に吉村芳弘

先生のオンラインセミナーを

拝聴しまし

 

1年半前は栄養士と接点すら

なかった私が、今は未熟ながら

もディスカッションしているの

が不思議です

 

栄養に興味を持ったキッカケは

看護師の内橋さんにお声掛け

頂き、甲南女子大学(女子大

初潜入笑)で開催された吉村

先生のサルコペニアの講演会に

参加した事

 

正直『わからんだろうなぁ』と

思って参加したのですが、理学

療法士として興味深いデータの

連続に終始ワクワク♪

 

今は療法士に栄養学は必須だな

と感じていますし、栄養を

学んだ事でより『多職種連携』

を意識する様になりました

 

先日は他職種と一緒にサルコ

ペニア・フレイルに関して学ぶ

機会も作りました

 

記事はこちら

 

今回オンラインセミナーに参加

して1番印象的だったのは

 

『脳卒中後の嚥下障害に対して

十分な起立運動は嚥下障害の

改善に有効』

 

だという事

 

昨今、嚥下機能に着目して

アプローチしている理学療法士

は見かけますが、正直私自身は

嚥下機能に対して深く考えた事

はありませんでした

 

栄養が身体機能の改善に大きく

関わっている事だけは学んで

いたので、食事に関して言語

聴覚士に質問くらいはして

いましたが。。。

 

急性期病院に入院すると14.7%

がサルコペニアを発症します

 

回復期リハ病院→長期療養型

病院になるほどサルコペニア

発症率は上がり、調査によると

長期療養型の発症率は100%

 

サルコペニアは私達が思って

いる以上に身近に存在している

のではないでしょうか?

 

ちなみにサルコペニアという

言葉が出始めた頃は『加齢』に

よる筋肉量減少と筋力低下の事

を指す言葉でしたが、

 

今は加齢だけでなく活動(廃用

性筋萎縮)、栄養(エネルギー

摂取不足・飢餓)、疾患(急性

炎症・侵襲、慢性炎症・

悪液質、原疾患)による筋肉量

減少と筋力低下の事を指すだけ

でなく、骨格筋疾患として登録

されています

少し考えてみれば当たり前なの

ですが、様々な理由でサルコ

ペニアが進行すると嚥下に

関する筋肉にもサルコペニアが

生じる事になります

 

恥ずかしながら、今までの私

思考回路では脳卒中の嚥下障害

=脳由来の問題と捉えており、

理学療法士としてアプローチ

する様な事はほぼほぼ

ありませんでした

 

一方で運動麻痺に関しては違う

捉え方をしていました

 

脳由来の運動麻痺+廃用が混在

しているはずだと

 

長期間経過した運動麻痺には

直接アプローチする事は難しい

かもしれませんが、廃用の部分

に関してはアプローチさえ

出来れば改善する可能性がある

と考えていました

 

今回吉村先生に『脳卒中後の

嚥下障害に対して、十分な起立

運動は嚥下障害の改善に有効』

という事を教えて頂き、

 

嚥下害にだって脳由来の運動

麻痺+廃用が混在しているのだ

という事に気付く事が

出来ました

 

『十分な起立運動』がどの程度

の負荷なのかは確認出来な

かったのですが、栄養管理を

た上で運動療法を適切に

行えば、理学療法士でも嚥下

障害にアプローチ出来る

 

しっかり栄養を学ばれている方

からすれば低レベルな気付き

かもしれませんが、私にとって

は大きな学びになりました

 

加齢的な問題や疼痛の問題、

呼吸器的な問題で十分な起立

運動を実施出来ない場合もある

かもしれません

 

その場合は1日トータルとして

の『離床時間』を増やす事で

アプローチ出来る可能性はある

のではないでしょうか?

 

『高齢患者は離床時間が長い程

ADLが改善し在院日数が短い』

 

3日以内の早期離床で肺炎後

の経口摂取が良好』

 

というデータもあるそうで、

いかに病棟スタッフを巻き込め

るかが重要なポイントになって

くるのだと思います

 

他にも学べる部分は多々あった

のですが、今回は1番印象的

だった部分をまとめてみました

 

少し極端な表現になってしまい

ますが、現状のままの医療だと

残念ながら『サルコペニア養成

工場』になってしまう可能性が

あります

 

少しでもサルコペニア発症率を

低下させる為に自分達に出来る

事は何なのか?

 

学ぶべき事は何なのか?

 

今一度療法士として考え直す

必要があるのかもしれません

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