自己開示から始まるコミュニケーション~実習生がやりがちなコミュニケーションエラ ーを考える~

少し前に初対面の人に好感を

持ってもらえる方法を記事に

しました

 

コミュニケーションにおいて

非常に大切なフォローアップ

クエスチョン(会話例アリ)

ついての記事はこちら

 

今回は続編として、自己開示に

ついて考えてみたいと思います

 

自己開示とは自分の想いや意見

胸の内を相手に打ち明ける事を

言います

 

人には好意を受けると好意を

返したくなる心理があり、

心理学では『返報性の法則』と

言います

 

つまり自ら自己開示をする事で

相手は『私の事を信頼して話

してくれたんだな』と感じ、

相手も自己開示してくれる

可能性が高まります

 

療法士もですが、特に実習生は

自己開示が上手くない印象が

あります

 

臨床実習に来て緊張している

のはもちろんですが『情報収集

しなければ』という意識が

強過ぎるのでしょう

 

個人的にコミュニケーションの

理想は『線』だと考えているの

ですが、実習生がやりがちな

コミュニケーションは『点』に

なっている事が多いのです

 

具体的な会話例から考えて

みましょう

実習生:

Aさんはベッドかお布団、

ちらで寝ておられますか?

 

A:

ベッドですね

 

実習生:

トイレは洋式ですか?

 

A:

洋式です

 

習生:

家の中に手すりはありますか?

 

A:

廊下と玄関、寝室とトイレには

付けています

 

実習:

最近転倒した事はありますか?

 

こういった質問→回答→新たな

質問→回答といった流れの情報

収集をしてしまっている実習生

を見かけた事はありませんか?

 

『出来るだけ多くの情報が

欲しい』という実習生ならでは

の心理は理解出来ますが、少し

考えてみましょう

 

自己紹介くらいしかされて

いないよくわからない人にいき

なり質問ばかりされたらあなた

はどう感じますでしょうか?

 

違和感は感じませんで

しょうか?

 

そして、個人的にはこの質

ばかりの情報収集はあまりにも

マニュアル的と言いますか、

業務上のコミュニケーションと

いう気がしてならないのです

 

私が患者側であれば

『私は実験台だものね』と感じ

しまうかもしれません

 

例として挙げたコミュニケー

ションを『点』とするので

あれば、私が考える『線』の

コミュニケーションは次の様な

感じになります

実習生:

Aさんはベッドかお布団、

どちらで寝ておられますか?

 

A:

ベッドですね

 

実習生:

ベッドなんですね

なみに柵は付いてますか?

 

A:

付いていません

 

実習生:

柵はないんですね

ベッドの高さは大体どれくらい

しょうか?

 

私の場合であれば、こういった

風にフォローアップクエス

チョンを用いながら、掘り下げ

いくと思います

 

その中で『起き上がりにくい』

という回答があれば、柵を付け

る提案も出来るでしょう

 

『立ちにくい』という回答が

あれば電動ベッドの導入や立ち

アップ等の福祉用具の導入も

検討出来るでしょう

 

療法士に限らず、医療介護従事

者全般、そして実習生もですが

こちら側はカルテ等から患者

さんや利用者さんの情報を一方

的に知っている訳です

 

でも相手は私達の事はほとんど

知りません

 

職業上致し方ないとはいえ、

その関係性は本来おかしいと

私は思うのです

 

だからこそ私達も積極的に自己

開示していく事がより良い関係

性構築の為に必要なのではない

でしょうか?

 

自己開示する事による『返報性

の法則』の活用とフォローアッ

プクエスチョンを上手く組み

合わせる事が出来れば、ポロっ

とプライベートな話を引き出す

事も出来るでしょう

 

人はプライベートな話をした人

を信頼するといった傾向があり

ますので、質問や雑談も含めて

 

私達が行うコミュニケーション

手の話を引き出す為に使う

いう意識を大切にしていき

たいですね

 

少しでも実習生達の参考に

なれば幸いです

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