本当にもう回復する可能性はありませんか?

先日、食支援や栄養について

オンラインで学ぶ機会があり、

医師を含む他職種とディス

カッションさせて頂く機会が

ありました

 

様々なご縁からこういった場に

参加させて頂けた事、意見

する機会を頂けた事に感謝する

と同時に、忘れない内に感じた

事をまとめておこうと思います

 

今回参加させて頂き、1

大きな衝撃だったのは

 

『後数日の命かもしれないので

覚悟しておいて下さい』

 

と言われた経鼻経管栄養だった

患者さんが平行棒内で歩ける

状態になり、海苔巻きやたく

あんを食べれるまでに改善した

という事

 

率直に私は素晴らしいなと思う

反面『恐ろしいな』とも思い

ました

 

ある医師の判断は『もう助かり

ません』なのに、ご家族(歯科

医師)の判断は『まだいける』

という相反する判断だった

からです

 

結果、ご家族の判断通り、改善

した訳ですが、多くの一般的な

ご家族は担当医師の言葉を信じ

最期の時を覚悟するはずです

 

批判を恐れずに表現するならば

それだけ担当する医師の見立て

次第、もしくは患者さんの周辺

にいるご家族、医療従事者次第

で未来が変わってしまうという

事です

 

しかも『生きる』か『死ぬか』

のレベルでです

 

この患者さんに関しても、

やはり口から食べられる様に

なったというのが改善した理由

として大きかった様です

 

そして、更に考えさせられ

のは病院では『食べるのは無理

です』という判断がされて

いた事

 

他の歯科医師の先生も言われて

いたのですが、病院から届く

情報は『食べれません』でも

在宅に戻って来ると

  

『食べられる人』

『食べられる様になる人』

 

が結構いるそうです

私は理学療法士として多く

患者さん、利用者さんを担当

して来ましたが、いい意味で

担当医の診断名を疑う様にし

います

 

例えば、腰痛がある脊柱管狭窄

(保存)の患者さんの理学

療法の指示が来たとしましょう

 

理学療法士に脊柱管が狭窄して

いる状態は治せません

 

断言はよくないですね、私には

出来ません

 

ではどう考えるのか?

 

狭窄症の代表的な症状である

間欠性跛行の有無を聞きます

 

間欠性跛行がないのであれば

『本当に狭窄症なのだろう

か?』と疑う事ができ、腰痛は

別の問題から起こっているの

ではないか?と考える事が

出来ます

 

診断名100%信じると正直

出来る事がありません

 

『予防なら出来るのでは?』と

思われる方がいるかもしれま

せんが、症状がある事に困って

いるから受診しているのであり

 

私であれば『予防なら。。。』

と言われても納得が出来ません

 

少し話がずれてしまいました

ので、元に戻しますが『口から

食べる事は出来ない』『もう

数日の命』という判断は本当

なのだろうか?と一度は疑って

みて欲しいのです

 

医師を含む医療従事者の判断も

必ずしも100%正しいとは言い

切れません

 

だからこそ各専門職が各々の

専門性を活かして、どこかに

け穴がないのかを考え続ける

事が大切ではないでしょうか?

 

私が知る限り日本で1番多く

介護保険からの卒業を実践して

いる自立支援特化型デイ

サービスであるポラリスの動画

でも『余命数ヶ月』と言われた

要介護5で寝たきりの患者さん

が歩行器で歩ける様になり、

 

トイレ動作や入浴動作がご自身

で出来る様になった利用者さん

が紹介されています

 

動画は↓(730秒の辺りから)

私にはもう1つモヤモヤして

いる事があります

 

善意で患者さんを追い込ん

いる医療介護従事者の存在です

 

長くなってしまいますので、

詳細は以前書いたこちら

読んでみて下さい

 

一言で言うならば、患者さんや

利用者さんに対する熱い想いが

あるのに『栄養の知識がない

だけで』その想いが逆効果に

なってしまっている可能性が

あるという事ですね

 

ここは本当に歯痒い事だなと

感じると同時にここに気付け

ないと、想いのある医療介護

従事者の心が折れてしまう

可能性もあると思いますし、

 

逆に気付く事さえ出来れば、

救われる患者さんや利用者さん

は増えるのではないで

しょうか?

 

最後に目の前の患者さん、利用

者さんに元気になってもらう為

には、医師を含むチームが同じ

目線で連携する事が大切では

ないでしょうか?

 

他職種が抜け穴に気付いても、

指示を出す医師が聞き入れない

受け付けないでは意味がないの

ですから。。。

 

チームの一員として少しでも

く抜け穴を見つけられる様に

今後とも学び続けていくと同時

に、他職種とのコミュニケ

ションも大切にしていこうと

思っています

ブログに関するご意見・ご感想

等ありましたら

 

こちら

 

までよろしくお願い致します

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コメント: 1
  • #1

    岩田さん (月曜日, 06 9月 2021 08:51)

    I先生と食支援に関わら始めたときの患者さん『食べたら死ぬよ』と言われたけど、食べたいからと縋る想いで介入依頼。
    何をしてもむせるのが怖い。ご飯が食べられない、と。
    最後の訪問にしようと、切り出した時、奥さんから『コレは食べるんです』と見せられたのは、揚げ煎餅…

    こちらのスキルも知識も足りない頃の経験