理想的な看取りとは?

ここ数日『看取り』について

考えさせられる機会があり、

この機会に現時点での自分自身

の『看取り』に関する考え方を

整理しておこうと思います

 

年後に読み返すと、今回記事

にした価値観とは異なっている

のでしょうね笑

 

予めお伝えしておきますが、

私自身の看取りに対する価値観

であり、正解はないという認識

の下でお読み頂けると幸いです

 

皆さんが思い描く『理想的な

看取り』ってどんなイメージで

しょうか?

 

ご自宅でご家族の笑顔に囲ま

れて安らかに天国に旅立つ

 

そんなイメージをお持ちの方も

多いのではないでしょうか?

 

私自身はそういった写真や記事

を見ると『素敵だな』と思う

反面、必ずしも理想的な看取り

=在宅で死ぬ事ではないと

現時点では考えています

 

個人的な考え方ですが、理想的

な看取りを考える上で何よりも

大切にしないといけない事

最期を迎えようとしている

ご本人が

 

『どこで死にたいか?』

『どうやって死にたいか?』

 

ではないでしょうか?

 

厚生労働省が平成29年に出して

いる看取りの参考資料によると

本は国際的にみても病院での

死亡率が高くなっています

(2000年時点)

 

参考資料はこちら

では国民の多くは本当に病院で

死にたいのでしょうか?

 

終末期の療養場所の調査では

『自宅で最後まで療養したい』

と回答した人は1割でしたが

『自宅で療養して必要になれば

医療機関等を利用したい』と

いう人を加えると、

 

国民の約6割は『自宅で療養

したい』と考えている様です

 

一方で、一般の人達の60%以上

が『最期まで自宅で療養する事

は困難』と考えており、その

理由は平成15年・20年のデータ

を比較しても圧倒的に『介護

してくれる家族に負担が

かかる』が1番です

 

こういったデータから考えると

『本当は最期まで自宅で過ごし

たいけれど、家族に迷惑を

かけられないので、必要に

なれば医療機関に』というのが

多くの国民の本音なのかも

しれませんね

 

現時点で私の考える理想的な

看取りを実現する為には、まず

はご本人が『どこで死に

たいか?』の意思を明確にする

事、そして最期まで在宅で

過ごしたいのであれば、ご家族

そして他職種とその意思を共有

します

 

家族が自宅療養に不安がある

のであれば、介護保険や医療

保険を活用したサービスを利用

しながら実現可能なのかを在宅

医療に関わるチームで考えます

 

出来る限り家族に迷惑をかけ

たくないと自宅以外の選択肢を

選ぶ人もいるでしょう

 

自ら病院や施設を望まれるの

あれば『どこで』は決まった

ので、次考えなければならない

のは『どうやって死にたい

か?』ではないでしょうか?

 

点滴等、出来る限りの医療を

受けながら、最期を迎えたいの

か、一切の医療を受けず、

最低限の介護だけを受けながら

自然と最期を迎えたいのか、

 

くつかの選択肢を示し、

ご本人に選んでもらえれば最高

ですね

 

理学療法士として働き続ける中

で何人もの患者さんの最期に

向き合って来ました

 

数時間後に亡くなった方の訪問

に伺った事もあります(ご本人

とご家族のたっての希望)

 

私は思うんです

 

『どこで死にたいか?』

『どうやって死にたいか?』

 

突き詰めれば、そこさえも

『リハビリテーション』なの

ではないでしょうか?

 

当たり前ですが、最期の瞬間を

迎えるまで生きているのです

ら、その人らしい生活(選択)

を支援するのが療法士としての

仕事だよなと思ったりもする

です

 

少し話がずれた上に内容が

『理想的な看取りとは?』では

なく『理想的な看取りを実現

する為に1人の医療従事者と

して出来る事』に切り替わって

しまった気がします

 

更に理想的な看取りを考える上

で最期を迎える『ご本人』の

視点が何よりも大切ですが

『ご家族』の視点も決して無視

する事は出来ません

 

残されるご家族の人生はその後

も続いていく訳ですから

 

そう頭では理解しておきながら

『ご本人』視点にかなり偏った

記事になっている気もしますが

それも含めて今の私の価値観と

してここに残しておきたいと

思います

 

これからも療法士として経験を

積み、他職種の意見に耳を傾け

自分自身だけでなく両親も年齢

を重ねていく中で『理想的な

看取り』に対する価値観がどう

変化していくのか、

 

その変化さえも記録として残し

ていけたらいいなと思いますし

私自身が最期を迎える時にこの

記事を読んでどう感じるのか

振り返れたらいいなぁ。。。

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等ありましたら

 

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