当事者のリハビリテーションとご家族のリハビリテーション

私の知人に重度高次脳機能障害

のご主人を支え続けている白井

京子さんという女性がいます

 

非常にパワフルな大阪の

おばちゃ、失礼致しました、

お姉さんで、一般社団法人

アイズの代表をしたり、

 

書籍を出版したり、NHK

出たり、ビールをたらふく

飲んだりしていると思えば、

今度はドキュメンタリー映画に

まで出るそうです

 

白井さんの記事はこちら

 

そんな当事者家族の白井さん

から学べる事は多々あるの

ですが、私の中で非常に印象に

残っているリハビリテーション

に関する話があります

 

白井さんは今も現在進行形で

ご主人のリハビリテーションを

サポートされているのですが、

それは同時に自分自身の

リハビリテーションであり、

 

白井さんのお子さん達にとって

のリハビリテーションにも

繋がっているのです(白井さん

の話を聴いていて、私がそう

まとめさせて頂きました)

白井さんはご主人と一緒に

高次脳機能障害を1人でも多く

の人に知ってもらいたい、

障害者=可哀想、不幸という

価値観を少しでも変えたいと

いう想いを持って活動されて

います

 

当然ながら日々の生活の中で

思う様にいかない事も多々ある

と思います

 

ですが、活動を通じて様々な人

と巡り合えたり、高次脳機能

障害を抱えるご主人が人に勇気

を与える姿(ご主人にとっての

リハビリテーション)を見れる

事は白井さんにとっての

リハビリテーションにも

繋がっているのです

 

そして、白井さんがその過程を

楽しんでいる姿を見る事が

ご主人にとっての更なる

リハビリテーションにもなり、

お子さん達のリハビリテー

ションに繋がると私は捉えて

います

 

仮にお父さんを支えるお母さん

が大変そうだったら、お子さん

達も仕事に集中出来なかったり

ライベートを楽しむ事が

出来なくなってしまいます

 

結果として、その姿を見た母親

である白井さん、父親である

ご主人のリハビリテーションは

実現出来なくなってしまうん

ですよね

 

恥ずかしながら、理学療法士と

して目の前の患者さん、ご家族

(主たる介護者)のリハビリ

テーションに関しては自分なり

に考えて来たつもりでしたが、

 

その先のお子さん達の事まで

考えられていたかといえば、

自信を持って『大丈夫です』と

言えない自分もいま

 

同時に理学療法士として、

ご主人の身体機能や高次脳機能

障害にだけ着目していても、

白井家のリハビリテーションは

実現出来ないのではないかと

私は考えています

 

身体機能も高次脳機能障害も

改善しないとまで言い切る事は

出来ませんが、そこに執着し

続けるよりも、今出来る事を

活かす環境を作る事も大切では

ないでしょうか?

 

白井さんは周囲の人を巻き込み

ながら、環境を作るのが上手い

人です

 

そういった姿に勇気をもらえる

当事者、当事者家族はいると

思いますし、理学療法士として

『リハビリテーションはこう

やって実現していくんだ』と

いう事を教えて頂いている気が

します

 

この記事を通じて、当事者の

リハビリテーションだけでなく

ご家族のリハビリテーションも

重要であるという事、

 

して1人でも多くの医療介護

従事者に『リハビリテー

ション』という言葉の意味を

今一度考え直してもらえる

キッカケになれば幸いです

ブログに関するご意見・ご感想

等ありましたら

 

こちら

 

までよろしくお願い致します