『多』職種連携の為に『他』職種を知ろう

『多職種が連携する為に、まず

は他職種の事を知る事が必要』

 

繋がりのある在宅医が言って

おられた言葉なのですが、個人

的にとても気にいっている言葉

です

 

今回は別の繋がりで熊本県庁

福祉職研修公開講座

『行政ソーシャルワーカーの

専門性』に参加させて

頂きました

 

同年代であるだけでなく、積極

的にコミュニティを作られたり

行政を巻き込んだりと

アクティブな活動をされている

講師である岡江晃児さんという

『人』に興味があり、参加

させて頂きました(テーマじゃ

ないんかい笑)

 

プレゼンの仕方、ブレイク

アウトルームの使い方、場の

空気の作り方等、同じコミュ

ティや横の繋がりを大切にして

いる者として参考になる部分も

多かったです

 

私はコロナ渦が落ち着いても

元の様に完全オフラインに切り

替わる事はないだろうなと

思っており、オンラインもオフ

ラインも上手く併用、時に融合

しながら活動していきたい

ですね

 

恥ずかしながら私には講座が

始まる前から感じていた素朴な

疑問がありました

 

『ソーシャルワーカーとケース

ワーカーってどう違うの?』

 

MSWはともかくPSWって何?』

 

皆さんは正確に違いを話す事は

出来ますでしょうか?

 

個人的には何となく相談業務を

している人でしょという感覚

しかありませんでした

 

この機会に調べてみたのですが

ソーシャルワーカーは以下の

様に呼ばれる事もあるそうです

 

病院等の医療施設で相談援助を

行う『医療ソーシャルワーカー

(MSW)

 

精神に障害を抱える人を対象と

する『精神科ソーシャル

ワーカー(PSW)

 

国家資格の名前でもある

精神保健福祉士

 

児童を対象とした相談援助業務

を行う『保健児童ソーシャル

ワーカー』や『児童福祉司』

 

ブレイクアウトルームで話を

させて頂いた時にも『児童相談

所で働いています』という方が

いて『ん?そういった場所にも

いるんだ』と思ったバカ野郎は

私です。。。

 

一般的にソーシャルワーカー

とは福祉の相談にのる職業全般

を指し、ケースワーカーとは

福祉事務所を始めとする公的な

機関の相談員を指す事が多い

そうです

 

一応医療介護業界で働いている

私ですら理解が曖昧なので、

一般の方はより理解が難しい

だろうなと思いました

 

この辺りは『理学療法士と作業

療法士の違い』も同じかも

しれませんが。。。

講座の中で1番興味を惹かれた

のはいわゆるACP(アドバンス

ケアプランニング)について

 

2014年度の厚生労働省が

実施した『人生の最終段階に

おける医療に関する意識調査

では約70%の人があらかじめ

自分の治療やケアについての

望を書面に記載しておく事に

ついて賛成しているにも

関わらず、

 

人生の最終段階の治療やケアに

ついて家族と詳しく話し合った

事がある人はわずか3%

 

実際に治療やケアについて

希望を書面に記載していた人も

わずか3%だそうです

 

少しずつTVでもACPや人生会議

ついて語られている放送も

あり、大切な事であり、自分

自身の意思を伝えておかねば

ならないという気持ちはあれど

 

『まだ大丈夫だろう』という

思い込みが私を含めあるん

だろうなと感じました

 

同じ調査の中で『これまでに

話し合った事がない理由は

何ですか?』という問いが

ありました

 

1番の理由は『話し合う

キッカケがなかったから』

 

2番目は『話し合う必要性を

感じていないから』

 

国民に特化して多いのが

『知識がない為に何を話し

合って良いのかわからない』

 

以前にも書いた事がありますが

私は理学療法士として多くの

末期の患者さんと関わって

来ていますが、患者さんの今後

を決める話し合いの多くは

 

ご家(配偶者または子供)

主治医だけで行われる事が多い

と感じています

 

意識がない患者さんは致し方

ないにせよ、例え認知症が

あったとしても、最終決定権は

ご家族にあったとしても話し

合いの場に患者さん自身を

入れてあげて欲しいと強く

感じています

 

だからこそ私自身は理学療法士

として患者さんと密にコミュニ

ケーションをとり、ご本人の

意思表示を主治医や病棟看護師

ご家族に伝える様にしています

 

 

大分県杵築市内の一部の病院

では入院患者さんに

『エンディングノート』を

書いてもらっているそうです

 

入院したというキッカケがある

からこそエンディングノートに

向き合いやすくなるのかも

しれませんね

 

まだまだ元気な患者さん、利用

者さんに死ぬ時の事を聴くのは

正直難しい部分もあります

 

ただ人の死亡率は100%です

 

そしてどうやって最期を迎える

のかも含めて、広い意味での

『リハビリテーション』なのだ

と私は思います

 

理学療法士としてだけでなく、

2児の父親としてキチンとACP

に向き合わなければと感じた

機会でした

ブログに関するご意見・ご感想

等ありましたら

 

こちら

 

までよろしくお願い致します