趣味がメンタルに及ぼす影響

17年理学療法士として高齢患者

さんのお話を聴いて来て、確信

している事があります

 

『年齢を重ねても出来る趣味が

あった方が良い』

 

そう感じる理由は3

 

1つ目は年齢を重ねても、趣味

を通じて新たな人との繋がりが

生まれる可能性があるから

 

2つ目は亭主元気で留守が

いいから笑

 

定年になり、家にいる時間が

増える事で煙たがられている

男性は結構多い

 

だからこそ趣味や出来る仕事を

見つけ、外に出ていく習慣が

必要だと思っています

 

逆の視点から考えるなら

『妻元気で留守がいい』でも

いのかもしれませんね笑

 

3つ目は趣味がメンタルの安定

に関係しているからです

ロンドン大学の研究で、50

以上の成人8720人を集めて、

2004年と2005年から2016年と

2017年まで隔年で趣味にどれ

ぐらい熱中しているのかという

事と、人生の後半における

うつ症状について調べています

 

要するに、普段どれぐらい趣味

に没頭しているのかという事

その人が年齢を重ねた時にどれ

くらい鬱になりやすいのかと

いう事を年数をあけて調べた

訳です

 

その結果分かった事として、

趣味を持つとうつ病を経験する

確率が著しく下がります

 

何と趣味を持つと、うつ病を

経験する確率が30%も低下する

という事が確認されているそう

です

 

要するに、趣味を持っている

だけで人生の後半にうつ病に

なる確率が30%も下がる訳

ですね

 

更にこの研究には続きがあり

『新しい』趣味を始めると、

うつ病の発症率は32%低下する

という事も確認されている

そうです

 

つまり、現時点で趣味を持って

いる人はその時点で将来のうつ

病発症率は低下しますが、

新しい趣味を見つける事が

出来れば、よりうつ病の発症率

が低下する事になるという事

ですね

 

この研究では50歳以上の成人を

8720人集めた時点で15.6%の人

がうつ病と判断されていたの

ですが、うつ病かつ趣味が

なかった人が新しく趣味を

持った場合、

 

どれぐらいうつ病から回復しや

すくなるのかという事もこの

研究では示してくれています

 

うつ病を抱えて趣味がなかった

人が新たに趣味を持った場合、

何と将来的にうつ病から回復

する確率は272%も高くなって

いたとの事

 

うつ症状に対して一般的には

薬物療法や運動療法、食事療法

等が用いられますが、そう

った療法と並行して打ち

込める趣味を探す、趣味に打ち

込める環境を整える事がうつ病

ら回復する為に必要なのかも

しれませんね

 

違った視点から考えると、我々

医療介護従事者の関わり方次第

でうつ病の発症率が上がって

しまう事もあるのではないで

しょうか?

 

えば、趣味が料理だった女性

がいたとします

 

自分が作った料理を

『美味しい』と言って食べて

もらう事に生きがいを感じて

いた人が年齢を重ね、要介護

状態になるやいなや『リスク

管理』という大義名分の名の

もとに料理から引き離す様な

関わりを医療介護従事者はして

はいないでしょうか?

 

本当に我々がしないといけない

事は料理という大切な趣味を

ないからといって奪う事では

なく、危なくない様にフォロー

する事ではないでしょうか?

 

100歩譲って、料理から引き

離す事で怪我はしないかも

しれませんが、うつ病を発症

してしまう事になったら本末

転倒ではないでしょうか?

 

恥ずかしながら、理学療法士と

して趣味について質問する事は

ありますが、ここまで趣味が

メンタルの安定に関与している

とは思っていませんでした

 

趣味が楽しめる環境を作る事も

立派なリハビリテーションに

繋がるんだなと再認識する事が

出来ました

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