前回は指導者としての無惨の
7つの問題点から
①適材適所の人材活用をしない
②褒めずにけなす
を考えてみました
前回の記事はこちら
無惨が下弦の鬼達に対して開催
したパワハラ会議の中で1番
際立っていたのが
③否定も肯定もダメですね
心理学用語で
『ダブルバインド』と言います
簡単に言えば、肯定しても否定
しても怒られる様な状況の事
です
無惨のパワハラ会議で例える
ならば。。。
無惨
【お前はいつも鬼狩りの柱と
遭遇した場合、逃亡しようと
思っているな】
下弦の肆
『いいえ思っていません。私は
あなた様の為に命をかけて
戦います』
無惨
【お前は私が言う事を否定
するのか】
一方で否定せずに具体策を提示
したのが下弦の弐
『血を、貴方様の血を分けて
頂ければ私は必ず血に順応して
みせます。より強力な鬼となり
戦います』
無惨
【何故私がお前の指図で
血を与えねばならんのだ。
甚だ図々しい、身の程を
わきまえろ】
否定しても、肯定しても下弦の
鬼達は惨殺されてしまいます
ちなみに唯一パワハラ会議で
生き残る下弦の壱の回答は全く
実習生の参考にはなりません笑
同じ様に臨床実習で例える
ならば。。。
緊張から自主的に動けない
実習生に対して『もっと自ら
動かんか』と言い、
実習生なりに積極的に動いて
いると『学生の分際で勝手に
動くな』と言われる
『実習生なんだから何でも質問
した方がいい』と言いながら、
いざ実習生が勇気を出して質問
してみると『お前、そんな事も
わからないのか』と言う
こういったどちらの選択肢を
とっても怒られる(評価が
下がる)という状況に追い込ま
れてしまうと、実習生は身動き
が取れなくなるだけでなく、
強い精神的ストレスを感じる事
になります
CCSが導入される事で実習
期間中に実習生が指導者とだけ
向き合わなければならないと
いう事は少なくなる事が予測
されます
指導者として実習生が目の前の
患者さんや利用者さんに集中
出来る環境を作りたいもの
ですね
⑦の自分の機嫌にまかせて
当たり散らす様な人は指導者の
前に人として問題があるで
しょう
④部下の意見を聞かないと
⑥圧力をかけて部下の意見を
引き出す事をしないは似ている
部分があるのかもしれません
パワハラ会議では惨殺される
同じ下弦の鬼達を見て、下弦の
参が
『思考は読まれ、肯定しても
否定しても殺される。戦って
勝てるはずもない。なら、
逃げるしか』
と脱出を試みますが、あっけ
なく無惨によって惨殺されます
肯定してもダメ、否定しても
ダメ、戦ってもダメと何をして
もダメな状況が持続すると
『学習性無力感』に陥って
しまいます
その結果、実習生が無気力に
なる可能性があります
過去に書いた学習性無力感に
関する記事はこちら
実習生を学習性無力感に陥らせ
ない為には、指導者が意識的に
実習生を承認する事が必要なの
ではないでしょうか？
最後に⑤滅多に会議を開かない
(コミュニケーション不足)
無惨が上弦の鬼達に対して開催
したパワハラ会議は何と113年
ぶり！！
いかに強力かつ従順な鬼とは
いえ、あまりにも指導者として
コミュニケーションが不足して
います
実習生にとって指導者との人間
関係が大きな悩みのタネである
事は間違いありません
人は接触する回数が増えれば
増える程、相手に親近感を
感じる事がわかっており、
この事を心理学では『単純接触
効果』と言います(第一印象が
良い場合に限る)
つまり、コミュニケーション
不足な状態で相手と良好な人間
関係を構築するのは非常に
難しいという事になります
とはいえ、経験者なら理解
出来ると思いますが、実習生
から指導者に積極的に声を掛け
たり、接触する事は非常に勇気
がいります
良好な人間関係構築の為のキー
は指導者だと私は考えています
指導者として、療法士の先輩と
して、率先して声掛けしていく
事も必要なのではないで
しょうか？
前回と今回の2回に分けて、
無惨のパワハラ会議を例にダメ
な臨床実習指導者像を考えて
みました
あなたは知らず知らずの間に
実習生に対して
『全ての決定権は私にあり、
私の言う事は絶対である。私が
正しいと言った事が正しい
のだ』
といった無惨の様な関わり方を
していませんでしたで
しょうか？
少しでも思い当たる事があるの
なら
『そんなんだからみんな(実習
生達)に嫌われるんですよ』
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