若手の理学療法士達と交流してみて感じた事

PTと話したい』という学生が

主催のオンライン企画(Zoom

交流会)に参加してみました

 

ほぼ面識がないかつ若手(10

目未満)理学療法士が

多かった為、新鮮な感じが

しました

 

ある程度気心が知れたメンバー

との交流会ももちろん楽しいの

ですが、たまには違った空気を

吸う事もやっぱり大切ですね

 

して何より学生がこういった

企画を立てて、少しでも先輩達

から学ぼうという意識が

素晴らしいですね

 

私自身もこういった場に積極的

に参加して、学生達と繋がりを

作ったり、意見交換していこう

と強く感じました

 

この企画の中で主催者である

学生さんから参加者である我々

理学療法士に投げかけられた

議題は

 

『今学んでいる事、理学療法士

になって、もっと学んでおけば

良かったなと感じている事』

 

明らかに先輩側の私は若手の

理学療法士達がどんな事を話す

のだろうと1歩下がって聞く事

にしました

 

結果的には出て来た話題の大半

は『手技』の話でした

 

ボバース、SJFAKA等、様々

な治療手技を熱心に学んでい

理学療法士が多かったですね

 

個人的には治療手技について

熱く語る若手を見て、若い頃の

自分を思い出し、懐かしい反面

少し違和感を感じる自分も

いました

 

そんな矢先、私と同じ違和感を

感じていたのであろう在宅分野

で働かれている理学療法士が

口を開きました

 

『技術を追求する事は素晴ら

しい事ですが、理学療法士1

で出来る事は限られていると

思います』

 

正確にはもう少しニュアンスが

異なっているかもしれませんが

 

『技術以外の部分も

大切ですよ』

 

という事を伝えたかったので

しょう

 

勘違いして頂きたくはない

ですが、私は決して高くはない

理学療法士のお給料と貴重な

時間を使って、手技を学び、

自身を高めようとする後輩達を

尊敬しています

 

一方で、以前このブログでも

少し書かせて頂きましたが、

治療手技ばかりに傾倒するのも

少しばかりリスクがあると

私自身は考えています

 

以前書いた記事はこちら

簡単に説明させて頂くならば、

療法士は『患者さんの為、

ご家族の為』という人の役に

立ちたいという想いが強い人が

多い職業です

 

その想いの強さ故に、手技に

のめり込む人が多いのだと思い

ますが、その背景には

『サンクコスト効果』が働いて

いる可能性もあります

 

要するに人は時間やお金をかけ

ればかける程、その事にのめり

込みやすくなるのです

 

『ここまで時間とお金をつぎ

込んで来たのだから、ここで

引いたらもったいない』という

心理ですね

 

同時にそこまで時間とお金を

つぎ込んで来たからこそ

『自分がやって来た事には価値

がある』と信じ込みたいのでは

ないでしょうか?

 

私は若手療法士に対して『自己

研鑚も程々にしときや』という

事を言いたいのではなく

 

『どこまで学ぶのか』をある

程度明確にしておいた方がいい

よという事を伝えたいのです

 

『自己責任やないか』と言われ

てしまえばそれまでですが、

手技を突き詰める事には終わり

がないですし、もっと他職種を

巻き込んだり、福祉用具を活用

した方が早く結果に繋がる事は

よくある話です

 

『自分の技術だけで目の前の

患者さんを良くしたい』

 

その気持ちが理解出来ない事は

ないのですが、それは理学療法

士のエゴであり、患者さんの為

にベストを尽くしているとは

言えないと私は思うのです

 

理学療法士は『リハビリテー

ション』を支援する仕事だと

私は考えます

 

徒手的なアプローチを理学療法

の一部とするならば、理学療法

はあくまでもリハビリテー

ションを実現する為の1つの

『ツール』でしかないん

ですよね

 

手技という1つのツールを

高める事も大切ですが、他の

ツールにも意識を向けて欲しい

ですし、

 

他のツールに意識を向ける為

は色んな分野に興味を持つ事

 

多くの医療介護従事者と出会い

価値観を交換する事だと私は

思います

 

こういった話には正解はなく、

賛否両論あって然るべきだと

思いますが、今回のオンライン

企画に参加させて頂いた事で

自分自身の思考をまとめる機会

に繋がって良かったなと今は

思っています

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