若者と高齢者では1時間の重みが違う

コロナウイルス感染が拡大して

以降、多くの高齢者が感染を

恐れて外出(通所系サービスの

利用も含む)を控えたり、

 

社会的な交流が減少する事で

閉じこもり状態が続き、気付か

ない内にフレイル(身体的・

認知的・社会的)が進行して

いる可能性もあるのではないで

しょうか?

 

病院や施設によって出来る事に

差はあるとは思いますが、with

コロナの中で医療介護従事者で

ある私達は目の前の高齢者に

対して何か出来るのかを考え

続ける必要があります

 

私達の1時間と高齢者の1時間は

同じ1時間ではないからです

 

明日は誰にもわからないとは

いえ、私達は1年後に生きて

いる可能性が高い

 

一方で高齢者は1年後どころか

半年後、3ヶ月だってどう

なっているかわかりません

 

そんな状況の中で

 

『コロナが落ち着くまで家族に

会えないかもしれないけど我慢

して下さいね』

 

『コロナが落ち着いたらお買い

物に行きましょうね』

 

という声掛けや対応は本当に

適切なのでしょうか?

 

安易な考え方かもしれませんが

逆の立場になって考えて

みましょう

 

長期間入院・入所している状況

での小さな楽しみである家族と

の面会を禁止され、大好きな

買い物にも行けない

 

『コロナだから致し方ない』

 

自戒を込めて書きますが、これ

は医療介護従事者側にとって

都合の良い言い訳なのではない

でしょうか?

いわゆる生活期に勤務する理学

療法士の視点から例えるので

あれば

 

『コロナだから致し方ない』

いつ改善するかわからない下肢

筋力低下や疼痛(コロナ)に目を

向け続けているのと同じ事です

 

大切な事は下肢筋力低下や疼痛

を抱えたままでも動ける状況を

作り出せないか考え続ける事

 

Withコロナの中でも目の前の

高齢者に対して出来る事はない

のかを考え続ける事ではないで

しょうか?

 

家族との面会は両者に

オンライン(Wi-Fi)環境が

あれば、タブレットやスマホを

通じてZoomSkypeLINE電話

FaceTimeを利用する事で

実現出来る

 

仮にオンライン環境がなくても

スタッフがメッセージ付き動画

を録音し、家族や本人に見て

もらう事だって出来るはずです

 

色々な制約は確かにあるかも

しれませんが、お買い物だって

オンラインがあれば楽しむ事が

出来るはずです

 

外部に買い物に出て行けないの

であれば、感染対策をしっかり

とした上で藤村拓さんが展開

されている様な高齢者施設向

出張デパートに来てもらうと

いった方法だってあるはずです

 

スタッフが一緒になって頭を

使って考え、人との繋がりを

活かせれば何かしらの案は出て

来るのではないかと私は

思います

 

そしてハナから無理だと諦める

のではなく、ひとまず

ぶつかってみませんか?

 

例え実現出来なかったとしても

やろうとする姿勢が周囲の

スタッフの心に灯をともす事

繋がるかもしれないじゃない

ですか

 

私達と高齢者の1時間の重みが

違うからこそ『何もしない』

じゃなくて、

 

今『何が出来るのか』を考える

事が医療介護従事者である私達

仕事ではないでしょうか?

 

人の時間の価値を良いものに

するのも、悪いものにするのも

達の関わり方次第

 

まずは『声掛けの回数を

増やす』といった本当に小さな

事からでも始めてみませんか?

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