初めて失語症カフェに参加しました

ご縁を頂き、兵庫県三田市に

あります就労継続支B

事業所のトークゆうゆうで開催

された失語症カフェに

オンラインで参加させて

頂きました

 

トークゆうゆうに関しては

こちら

 

失語症カフェに参加してみて

感じた事はとても穏やかな空気

の中で開催されているんだなと

いう事と社会的フレイル対策に

なるのではないかという事です

 

参加する前にトークゆうゆうに

関わられている言語聴覚士の

森先生と少しやり取りをさせて

頂いた中で出て来た話題

なのですが、

 

失語症になると発語がスムーズ

にいかなくなる場合があります

 

具体的には発語するのに少し

時間を要したり、発語が不明瞭

になり、聞き取りにくく

なったりします

 

高齢者の場合は更に話し相手が

難聴である可能性もあり、余計

にコミュニケーションに苦労

する場面が増えるのではないで

しょうか?

 

その結果、他者とコミュニケー

ションを図る事に消極的になる

事で社会的な繋がりが減り、

 

外出する機会も減る事で、食

が減り、低栄養が下肢筋力低下

を引き起こし、身体能力的に

動けなくなり、社会的な繋がり

が更に少なくなるという負の

スパイラルが完成する可能性も

出て来ます(社会的フレイル)

 

でも今回参加させて頂いた失語

症カフェには同じ失語症の仲間

がいて、失語症に理解のある

言語聴覚士がいる

 

そういった環境があれば、多少

発語に難があっても自由に

話せるのではないでしょうか?

 

 

そして話そうとする事自体が

リハビリテーションに繋がるの

ではないかと私は感じました

もう1つ個人的に考えさせら

れた事は失語症の方の就労支援

について

 

参加者の中に失語症になって

から元の職場に復帰するのに

苦労されている方がおられ

ました

 

実際に職場復帰された方も

いましたが、やはり復帰しても

色々な苦労があるそうです

 

お恥ずかしい限りですが、失語

症の方の就労支援なんて考えた

事がありませんでした

 

実際に私が話した本音ですが、

失語症の方が就労するに

あたってどういった所に困る

のか(コミュニケーション

関する事以外)すらイメージが

つかなかったのです

 

失語症の人に対する就労支援は

言語聴覚士が主になるべきで

理学療法士がそこまで関わる

必要はないのでは?という

ご意見があると思います

 

もちろん主となるべき職種は

言語聴覚士だと私も思います

 

ただ理学療法士として若い失語

症の人を担当する可能性がある

限り、担当患者さんがそう

いった壁にぶつかる可能性が

あるという事は知っておく必要

があるのではないでしょうか?

 

はいえ、今の私に出来る事は

ほとんどないのが実情です

 

でも私はこうも考えます

 

私が対応出来ないのであれば、

就労支援に関して経験豊富な人

に繋げたり、相談すればいい

ゃないかと

 

少なくとも私は神戸大学に復職

された関啓子先生と就労支援に

関わられている田中義之先生を

知っています

 

1人で対応出来ない事は出来る

他者を頼ればいい

 

そもそもリハビリテーションは

チーム医療なのだから

 

そしてトークゆうゆうの様な

失語症カフェがある事も就労に

悩んでいる人に伝えていきたい

 

今回も職場復帰を目指しておら

れる人への参加者の応援が

後押しになっている様でした

 

私自身もそうでしたが、人は

誰かの小さな後押しが一歩を

踏み出す為の力になったりする

ものです

 

そして同じ悩みや苦しみを経験

している仲間の後押しだから

こそより頑張れるのかも

しれないとも思いました

 

後に言語聴覚士に関わらず、

もっと多くのセラピストに

失語症カフェに参加して欲しい

と思います

 

やっぱり当事者の声を聴く事、

当事者に意見を求める事は現場

で患者さんと向き合う者として

大切だと感じています

 

当事者が私達のフィールドに

飛び込んで来る事はかなり

ハードルが高いと思いますが、

 

私達から失語症カフェや認知症

カフェの様な場所に飛び込む事

は可能なはずです

 

その為に私に出来る事として

参加してみて感じた事を文字に

して発信する

 

小さな小さな後方支援ですが、

私の想いが誰かの胸に響き

『参加してみようかな』という

人が1人でも増えれば嬉しい

ですね

ブログに関するご意見・ご感想

等ありましたら

 

こちら

 

までよろしくお願い致します

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コメント: 1
  • #1

    田中義之 (日曜日, 29 11月 2020 09:33)

    昨日はご参加ありがとうございました。本当に失語症については見えにくい障がいが故に理解されにくいというのを痛感しています。また失語症と一口に言ってもことばが出にくい場合もあれば、ことばが理解しにくい場合もあり個人差が非常に大きいという特徴があります。また当事者自身がなかなかそのことを発信がしにくいという障がいであることも是非知っていただきたいと思います。次回は1月に開催予定にしています。