コロナウイルスがフレイルを加速させる

前回はフレイル予防には

『社会()との繋がり』が

大切であるという事と

フレイル・ドミノについて

書きました

 

前回の記事はこちら

  

今回はコロナウイルスが

フレイルに及ぼす影響とその

対策についてまとめてみます

 

医療介護従事者であれば、

コロナによってフレイルが進行

するのは容易に想像出来ると

思いま

 

知人の作業療法士がわかり

やすくコロナ性フレイル

サイクルとしてスライド

作成してくれました

単純に外出や文化活動、地域

活動の自粛による活動量の低下

をキッカケにこういった悪循環

が生じる可能性があります

 

では実際にはコロナが高齢者に

える影響はどれくらいなので

しょうか?

 

飯島勝矢先生によると、40

以上の人で外出頻度が顕著に

低下しており

 

『運動出来ていない』

『会話量が減っている』

 

と答えた人が有意に多い

そうです

 

更に高齢者の約14%は外出頻度

が週1回未満に低下(閉じこもり

傾向)しており、食事を簡単に

済ませる、食事を抜く等『食』

にも影響が出ているとの事

(買い物に行けないという声も

あった様です)

 

その結果、コロナ流行前と

コロナ渦でフレイルチェックを

してみると、体幹と下肢の筋力

低下、社会との繋がりが低下

していたそうです

 

更に以下の様な傾向・状況が

認められると要注意だそうです

 

生活範囲が狭く、外出頻度も

減った

 

①生活の狭まり・目的のある

外出が少ない(→週に1回も

町外へ出ない)

 

②外出頻度の低下(→半年前と

比べて外出頻度が減った)

 

☆家族・友人との交流が減った

 

③友人との交(→週に1度も

友人と食事をしない)

 

④家族との交流、孤食(→毎日

三食ともひとりで食事をする)

 

☆支えがない・不都合な環境

 

⑤人的サポート(→助けを求め

られる家族・友人がいない)

 

⑥一般資源へのアクセシビリ

ティ(→自分や家族が食べ物を

買うのに不都合)

 

⑦経済的困窮(→年収140万円

未満、女性世帯収入120万円

未満)

 

この内3項目に当てはまる

高齢者は要介護リスクが

3.6倍になるそうです

 

見て頂けばわかる様にコロナの

影響を受けやすい項目が多い

ですよね

 

①~④はもちろんながら、

コロナの影響で⑤人的サポート

(ご近所さんや友達)も受けに

くく、その結果買い物に行け

ない等

 

⑥も影響を受ける事が予測

されるからです

 

要するにコロナウイルスの影響

で『社会的フレイル』が加速

している可能性が高い事が容易

に推測出来る訳ですね

 

では未だに終わりが見えない

コロナ渦において、社会的

フレイルを少しでも予防出来る

術はないのでしょうか?

 

医療介護の現場では少しず

オンライン面会がスタートして

いますが、オンラインの活用は

社会的フレイルを予防する事に

繋がるのか、飯島先生に質問

させて頂きました

 

効果があるかどうかというより

現時点で他に出来る事がある

のでしょうか?

 

何もしないよりはオンライン

環境が整っているならばまずは

やってみる

 

私はやってみる価値はあるん

じゃないかと思っています

(多少表現の違いはあるかも

しれません)

 

これは個人的な価値観ですが、

コロナが社会的フレイルを加速

させている事は紛れもない事実

かと思います

 

一方でコロナの影響で高齢者を

含む国民がオンラインの活用に

意識を向けた事も事実ではない

でしょうか?

 

高齢者が今まで以上にオン

ラインを上手く活用出来る様に

なれば、社会的フレイルの予防

だけでなく、自ら新しい情報を

収集出来る事にも繋がり、

 

強いては健康寿命に繋がって

いく可能性もあるのではないで

しょうか?

 

高齢者が自らの人生経験を発信

する事で若者が学びを得る事

だって出来るかもしれません

 

発信が高齢者の生きがい(人生

の目的)になれば認知症の進行

抑制にも繋がる可能性がある

 

こんな時代だからこそオン

ラインの使い方を全世代で考え

たいですよね

 

コロナ渦におけるフレイル対策

は何が正解なのかは誰にも

わからないのが現状ではないで

しょうか?

 

だからといって何もしないの

ではなく、対象者の近くにいる

医療介護従事者である我々が

今出来る最善を尽くして社会的

フレイルに立ち向かって

いきましょ

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