京都府作業療法士会主催の
『認知症を考える公開Web
セミナー』を拝聴させて頂き、
若年性認知症当事者の方が
『認知症になる前と認知症に
なった今、選べるならどちらが
いいですか?』という質問に
『今の方がいい』と答えられて
いました
同じく主たる介護者である奥様
も『大変な事もありますが、
私もそう思います』
当事者の方は認知症になって
からオカリナを吹き始め、その
音楽に魅了された人々が集まり
『これでいいのだバンド』を
結成、各地で演奏されている
そうです
これはあくまでも個人的な
価値観ですが、音楽を通じて
2つの良のスパイラルが起こり
それが更なるエネルギーを生み
出すのだと思っています
1つは音楽を通じて、同じ病に
苦しんでいる当事者と家族に
力を与える事が出来る
講演の中でとても心に響く言葉
がありました
『認知症は多くの事を忘れて
いくかもしれませんが、私が
オカリナを吹けるという事は
新たな事を覚えられるという事
の証明』(表現は少し異なる
かもしれません)
認知症になっても新たに出来る
事はある
当事者やご家族にとって心強い
メッセージだなと感じました
もう1つは音楽を通じて様々な
人と出会い、繋がれる事
私も交流会や様々な企画を
通じて、出会いと縁が生み出す
化学反応は本当に凄いと実感
しています
1人では出来ない事、1人では
思いつかない事が様々な人との
縁があれば、実現出来たり、
1歩前に進めたりするんです
よね
そういった2つの前向きな
パワーが新たな活力を当事者と
ご家族に与える事で良の
スパイラルが続いていくのでは
ないでしょうか?
正直『認知症になって
良かった』と実感出来る人の方
が圧倒的少数である事は間違い
ないかと思います
ですが、現実に実感出来ている
当事者とご家族もいる
今後高齢化が進む事で認知症を
持つ人は増えて来るでしょう
少しでも多くの方が『認知症に
なって良かった』と感じられる
世界になって欲しいと切に願い
ますが、
個人では難しいので、まずは
理学療法士として目の前の患者
さんがそう感じられる様な
関わりをしていきたいですね
やはり当事者や当事者家族の
リアルな声に耳を傾ける事は
大切だなと感じた瞬間でした
日々の臨床場面でもそういった
声を聞き逃さない様にすると
同時に
『同じ悩みを抱えながらもこう
いった活動をされている人も
いるんですよ』
とタイミングをみて伝えて
いけたらいいなと思っています
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