病気+廃用という考え方を広めませんか?

先日あおいけあの加藤忠相さん

とポラリスの森剛士先生の

オンライントークセッションに

参加させて頂きました

 

私にとってはワクワク以外ない

夢の様なコラボでして、この

コラボを実現させて下さった

グスタフさん&公子さんご夫婦

と井戸さんには感謝しか

ありません

 

書きたい事、紹介したい事は

多々ありますが、今回はトーク

セッションの中で森先生が

話された

 

『病気+廃用症候群

(以後廃用)

 

という考え方について、私が

感じた事をまとめておこうと

思います

 

批判を恐れずに書かせて頂けば

この考え方が出来る医師は

まだまだ多くはない様に感じて

います

 

だからこそ高齢者や一般の方

にも『病気+廃用』という考え

方を少しでも理解しておいて

頂きたいのです

 

例えば、ある高齢者が1ヶ月

くらい前から身体の調子が悪い

ので、受診すると大腸癌で

即手術が必要と診断されたと

しましょう

 

入院して手術は大成功!!

 

しかし以前の様には歩けなく

なってしまい、車椅子生活に

 

主治医に相談すると

 

『手術は成功ですが、お歳です

から(よくある医師の決まり

文句)歩ける様になるのは

難しいかもしれません』

 

高齢者や一般の方にはここで

諦めないで欲しいのです

 

癌という『病気』は命に関わる

病ですが、脊髄や脳転移等の

理由がない限りは、癌自体が

足の筋力を低下させたりする事

はありません

 

つまり、例えであげた高齢者

にも『病気(大腸癌)+廃用』

という考え方が成立するのです

 

1ヶ月くらい前から身体の調子

が悪かった

 

ここから1ヶ月程度はいつも

より活動量が低下していた

可能性が考えられます

 

更に手術後は術創部(傷口)

痛み等から、安静臥床(ベッド

で寝ている)している時間が

長くなる可能性も考えられます

 

その結果、廃用(主に下肢筋力

低下)が生じている可能性が

高まる訳ですね

 

ちなみに元気な高齢者は加齢に

伴い1年に1%筋力が低下する

のですが、入院して1日臥床

していると0.5%筋力が低下

するそうです

 

つまり2日間臥床するだけで

1年分の筋力が低下する事に

なる訳ですね

 

急性期病院に入院すると14.7%

の患者さんがサルコペニアを

発症、回復期リハ病院のサルコ

ペニア有症率は51.6%、長期

療養病棟の高齢者全員がサルコ

ペニアだったというデータも

あります

 

一般の方の為に説明させて頂く

と、サルコペニアとは

 

『全身性かつ進行性の骨格筋量

および骨格筋力の低下を特徴と

する病的な状態』

 

とされており、難しく考えずに

廃用と捉えて下さい

 

それだけ安静臥床を含む活動量

の低下および入院生活が容易に

廃用を引き起こすという事です

 

ネガティブな事ばかりを書いて

来ましたが、逆に考えると、

 

それだけ廃用の影響が大きい

からこそ、改善出来れば大きく

身体機能が回復する可能性も

ある訳ですね

 

では具体的にどの様にすれば

廃用は改善出来るのかを

ポラリスとあおいけあの取り

組みから考えてみたい

 

しっかり食べる(栄養をとる)

事はもちろんながら、ポラリス

の場合はパワーリハ(軽い負荷)

とⓟウォークを用いた歩行運動

 

あおいけあの場合は日常生活

動作に着目されている

 

方法は違えど『活動量を

増やす』事で廃用の部分に

アプローチしている部分は同じ

であり、元気になってもらう事

がゴールではなく

 

『元気になったら何が

したい?』を大切にしているん

だなと感じました

 

今回は『病気+廃用』という

考え方に着目して書かせて

頂きました

 

この考え方が理解出来ていれば

決して療法士でなくても、医療

介護従事者でなくても対象者の

身体機能を向上させる事が可能

である事がわかると思います

 

『病気して弱った』ではなく、

正確には『病気と廃用で

弱った』

 

この記事を通じて少しでも多く

の人にこの考え方が広がる事を

願うばかりです

 

加藤さん、森先生、貴重な対談

ありがとうございました!!

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