本は本当に早く読めるのか?~速読について考える~

本を読む習慣がある人なら1

は『速読』という言葉を聞いた

事があるのではないで

しょうか?

 

私自身は実践した事はなかった

のですが、単純に今より2

速く本を読む事が出来れば、

1冊読む時間で2冊読める事に

なるので時間の有効活用に

繋がりますよね

 

興味があったので少し調べて

みたのですが、速読の最速記録

としては、1990年のギネス

ブックに世界記録として認定

されたアメリカのHS・バーグ

氏によ

 

1分間に25000字という、にわか

には信じがたい驚異的な数字が

ある様です

 

また『速読日本一が教える

すごい読書術』の著者である

角田和将氏によると1ページ

1秒で、1冊を1時間で3回読む

くらいが理想的との事

 

日本一のレベルもかなりの

スピードに感じますが、本当に

1分間に2万文字も読む事が

出来るのでしょうか?

 

2011年、早稲田大学教授の宮田

裕光氏らが、読書速度と内容

理解の関係を調べる為、一般の

成人と速読法中級レベルの成人

を対象とした実験を行いました

 

被験者にパソコン上で短編小説

を一読させ、眼球運動をアイ

カメラで計測し、内容に関する

質問に回答してもらった所、

 

読みの速度が速い程、内容の

理解度が低くなるという結果が

出たそうです

 

また、カリフォルニア大学

サンディエゴ校の教授・心理

学者の故キース・レイナー氏ら

は、2016年に公開された論文

中で、速読と内容の理解に

関する実験データを検証し、

 

読みの速さと内容の理解度は

レードオフ(両立し得ない)

の関係にある事を報告して

います

 

パラパラとページをめく

スピードを速くすればする程、

中身が頭に入らない・内容が

理解出来ない状態になるという

結果から、速読は『効果なし』

という事が示されたとの事

 

実際に速読の協会が開催して

いる速読選手権のチャンピオン

にハリーポッターの最新刊を

読んでみてもらった所、47分で

読み切ったそうです

 

そして、チャンピオンは書いて

あった内容を次の様にまとめ

そうです

 

『これはページを読む手が本当

に止まらない素晴らしい一冊だ

 

最高に楽しかった。子供達には

大人気ですし、子供が好きそう

なシーンもたくさんあります。

 

でもちょっと悲しいシーンも

ありますね』

 

かなり曖昧というか読んで

いなくても言えそうな内容では

ありますよね

 

『でも実際に私は読むのが早く

なってる』

 

という方もおられるかも

しれません

 

それは『慣れ』ではないで

しょうか?

 

例えば私は心理学系の本をよく

読みますが、ある程度の知識は

知っている為に書いてある内容

を予測する事が出来る訳です

 

それにより読み飛ばす事が可能

になり、結果的に本を早く読め

る様に感じるのではないで

しょうか?

 

では速読は全く意味がないのか

というと、そうではない様です

 

速く読めるという意味での速

は成立しない可能性が高いです

が、簡単な文章を速くたくさん

読む事によって、私達は自信を

持てる様になり、

 

気分はポジティブかついいアイ

デアも出やすくなる事が

わかっています

 

プリンストン大学が行った調査

で実験の参加者を2つの

グループに分けます

 

雑学を出来るだけ速く読んで

もらったグループ

 

②雑学を普通のスピードで

読んでもらうグループ

 

それぞれのグループに雑学を

読んでもらった後に、参加者達

に、今どれくらい幸せなのか、

どれくらい活力があり元気なの

か、

 

今自分にどれくらい自信がある

のかを質問し、更にクリエイ

ティビティを測るテストも行い

ました

 

その結果、雑学を速く読んだ

ループは、自分は幸せだと

感じる様になり、活力ややる気

が湧いて来ると答えて、更に

リエイティビティも高く

なっていたそうです

 

ただ、デメリットもあり、読む

前よりも偉そうな態度になって

いたとの事

 

まとめると、速読を行うと、

内容がキチンとインプットされ

るかどうかは別として、自信が

高まり、悪い言い方をすれば

偉そうに、良い言い方をすれば

自信を持って行動出来る様に

なるそうです

 

速く読めるかどうかは別にして

個人的には読書する習慣がある

事は素晴らしい事だと思って

います

 

今後も読んだ内容をいかに効率

的にインプットさせるのかを

考えながら本を読み続けて

いきたいですね

 

しかし、益々理学療法士らしく

ないブログになって来たなぁ

。。。笑

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