東京都知事選を心理学的に解説してみた

都民を対象とした世論調査でも

『小池百合子大きくリード』と

されていた今回の東京都知事選

 

 

心理学的に考えると

『小池百合子勝つんだろうな』

といった雰囲気が

 

『バンドワゴン効果』という

心理現象を引き出します

 

バンドワゴン効果とは、ある

選択肢が多数の人に支持されて

いる事で、その選択肢が更に

選ばれやすくなる現象

 

例えばラーメン屋に行列が

出来ていると、通りがかった人

が『きっと美味しい店なんだ』

と判断して、更に行列が長く

なる事があります

多くの人は『多数の人が支持

しているのなら、きっと良い

もののはずだ』と判断し、

 

つい便乗したくなる傾向がある

です

 

その背景には

(お金を払うからには)

したくない』

 

『流行に乗り遅れたくない』

 

といった心理も隠れています

 

バンドワゴン効果を実証した

実験として有名なのが

『アッシュの同調実験』

 

同調実験という名の通り、人は

周りの意見にどのくらい影響

されるのかを検証した実験です

 

被験者は他の参加者達と一緒に

席に座り、課題にチャレンジ

します

 

提示された線と同じ長さの線を

選択するという簡単な課題です

 

実は被験者の周りにいる他の

参加者達は、実験者側が用意

した仕掛け人(サクラ)

 

時々、誤りの選択肢を満場一致

で選ぶ様に指示されています

 

例えば、正解が明らかに

1番』であるにも関わらず、

自分以外の全員が『3番』と

答えたら、

 

被験者は周りの意見に流されて

しまうのという事を検証する

のが、実験の目的

 

結果的に他の参加者が一斉に

間違った回答を選ぶと、やはり

被験者は同調し、明らかに

誤った選択肢を選ぶ確率が

高まりました

 

同じ長さの線を答えるという

単純明快な課題でさえ間違えて

しまうのですから、バンド

ワゴン効果の強さがよく

わかります

 

この実験から考えても、当初は

小池百合子以外の選択肢を選

でいた都民が世論調査等を目に

し、小池百合子に投票先を切り

替えても何ら不思議はない訳

です(全員が小池百合子を支持

した訳ではありませんが。。)

 

一方でバンドワゴン効果の対義

語に当たるのが『アンダー

ドッグ効果』

 

アンダードッグ効果は

『不人気な人には、同情票が

集まってくる』という現象

 

日本語でいう『判官贔屓(ほう

がんびいき)』ですね

 

例えば、今回の都知事選で

あれば『小池百合子優勢』と

報道される事で『山本太郎

頑張れ』という心理が働いて、

同情票が集まる可能性が出て

来る訳です

 

一時期高知競馬で113

していた『ハルウララ』が

大人気になりましたが、これも

アンダードッグ効果が働いて

いたのかもしれませんね

 

ある選挙プランナーによると、

実際の選挙では候補者の人柄や

その時々の状況、選挙戦略等に

よって

 

『バンドワゴン効果』と

『アンダードッグ効果』の

どちらが強く働くかが変わって

くるとの事

 

『小池百合子圧倒的優勢』

 

この情報が世論に流れた時点で

アンダードッグ効果は働きにく

かったのかもしれません

 

圧倒的勢力に立ち向かう気力を

失った可能性もあるからです

 

そういった観点から考えても、

今回の東京都知事選、結果的に

 

『小池百合子優勢』を引き出し

た時点で勝負は決まっていたの

かもしれませんね

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