指導者の実習生に対する『療法士に向いていない』発言を再考する

『あなたは療法士に向いて

いない』

 

『あなたに療法士になって

欲しくない』

 

臨床実習で私が指導者(ケース

バイザ)に言われた2つの言葉

 

今でも向いているかは私自身に

はわかりませんが、17年目を

え、この仕事が好きな事を

踏まえて考えると『不向き』

ではなかったのかなとは

感じます

 

結局指導者の『療法士に向いて

いない』発言に根拠等はない訳

で、本当の意味での向き不向き

は臨床現場での患者さんや

ご家族さんと向き合った時に

わかるのではないでしょうか?

 

そもそも指導者に限らず、目の

前の人の能力を正確に推し量れ

る人なんて本当に実在するの

でしょうか?

 

今回は2人の偉人を例えに

考えてみましょう

1人目は『ハリー・ポッター』

シリーズのJKローリング

 

1巻『ハリー・ポッターと

賢者の石』は瞬く間にベスト

セラーになり、73の言語に翻訳

 

シリーズ世界累計発行は

45000万部以上で史上最

売れたシリーズ作品です

 

ローリングの収入・総資産は

1000億円以上と言われ、歴史上

最も多くの報酬を得た作家でも

あります

 

そんな彼女は成功するまでに

多くの苦労を経験しています

 

離婚した後、シングルマザーと

して子供を育てるも生活は困窮

生活保護に頼って暮らしていた

そうです

 

友人に借金をし、うつ病になり

自殺も考えたそうですが、自分

を信じてハリーポッターを書き

続け『ハリー・ポッターと賢者

の石』がようやく完成

 

出版社に原稿を持ち込むも12

に断られ続けます

 

そんなある時、たまたまある

出版社の編集者が自宅に原稿を

置いていると、8歳の子供が

勝手に原稿を読み

 

『これは他のどんなものよりも

ずっと素敵』と言ったそうです

 

その結果、契約が実現するも

契約金は日本円にし2025

万円程度

 

初刷りはわずか500部で殆ど

広告宣伝はなし

 

つまり『売れる』と思われて

なかった訳ですね

 

2人目は『ケンタッキー・

フライドチキン』のカーネル・

サンダース

 

若い頃は転職を繰り返していた

サンダースは40歳を過ぎてから

KFCの前身となる

 

『サンダースカフェ』という

小さなレストランをオープン

したのですが、この店が美味し

いと評判になります

 

しかし、成功したこの店舗が

火災に遭い挫折

 

その後、車のドライバー向けの

レストランで、また小さな成功

を収めますが、新しい道路が

出来た事で車の流れが変わり、

結局その店舗も倒産させて

しまいます

 

既に65歳になっていたサンダ

ースの手元にあったのは

『ケンタッキー・フライド

チキン』のレシピのみ

 

サンダースは自信のあったその

レシピを売り込み始めるのです

が、何と1009回も交渉相手に

断られ続けたそうです

 

つまり『売れる』と思われて

なかった訳ですね

 

私に対して『療法士に向いて

いない』と判断した指導者は

1人ですが

 

『ハリー・ポッター』は12

 

『ケンタッキー・フライド

チキン』に関しては1009

 

と私よりかなり多い人が

『売れない』と烙印を押して

いる事になります

 

これらの実例から考えても、

人が目の前の人の能力を正確に

推し量る事は困難だという事が

予測されます

 

全国の実習生の皆さん

 

指導者に『療法士に向いて

いない』と言われても、聞き

流しておいて下さい

 

同じ様に言われるだけでなく

『不合格』の烙印まで押されて

も、その後療法士として大活躍

している人は数多くいます

 

全国の指導者の皆さ

 

実習生に『療法士に向いて

いない』と根拠もなく言い放つ

のは止めませんか?

 

スカウターで実習生を見た時に

あなたはこう思っているのかも

しれません

 

『戦闘力たったの5

ゴミめ

 

でも目の前の実習生は戦闘力を

コントロール出来るタイプかも

しれません

 

スカウターという色眼鏡を介し

て実習生を見下すラディッツ

ではなく、ナメック星の最長老

の様に本来持っている能力を

引き出せる指導者を目指し

ませんか?

 

今回は指導者の実習生に対する

『療法士に向いてない』発言に

ついて改めて考えてみました

 

指導者の言動が実習生に与える

影響は決して小さくないと私は

思います

 

だからこそ指導者は自分の評価

判断が間違っているかもしれな

いという事を常に忘れず、実習

生と向き合う必要があるのでは

ないでしょうか?

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