こういった取り組みは本当に虐待なのでしょうか?

神奈川県藤沢市にある

『ぐるんとびー』という施設の

齢者に対する対応が虐待だと

市と神奈川県に連絡した人が

いるそうです

 

ぐるんとびーの代表は菅原健介

さんという理学療法士なの

ですが、介護の世界で先進的な

取り組みをされており、以前

から一度訪れてみたいと思って

いる施設なんです

 

数日前からTwitterで炎上して

いるのは知っていたのですが、

その理由は10日前までペースト

食だった利用者(96)に深夜

にラーメンを食べさせたから

 

記事と動画はこちら

この記事を読んだ時の私の

率直な感想

 

『何で炎上するんだろう。。』

 

同時に炎上する理由は何となく

理解出来るんです

 

『自分達がしたくても出来な

かった事を実現している事への

嫉妬』

 

少なくとも私は嫉妬を感じ

ました笑

 

私には『温かいカツ丼を食べ

たい』というターミナルの男

患者さんにカツ丼を食べて

もらえなかった過去があります

 

『嫁さんが作って持って来

カツ丼ではなく、お店のカツ丼

が食べたいんや』

 

身体は思う様には動かないけど

意識はしっかりしていた

 

ご飯も何とか食べれていた

 

『出前を取れば食べられるかも

しれない』

 

そこまでは思いついたのですが

すぐには行動に移せません

でした

 

一時帰宅(外出)の話が出ていた

からです

 

私はカツ丼を出前してくれる店

を調べ『美味しいカツ丼食べる

の楽しみですね』と患者さんと

笑顔で話した数日後、

 

容体は急変、帰らぬ人となって

しまいました

 

入院していながら出前をとる

 

正直これを容認してくれる医療

機関は多くないと思います

 

更にターミナルという状況

 

『リスク管理』という言葉1

で実現出来ない可能性が高い

 

でも私は思うんです

 

ターミナルという『死』が目前

に迫っている状況だからこそ

 

『食べたい物を食べて欲しい

 

非常識だと思われるかもしれま

せんが書かせて下さい

 

『食べたい物を我慢して生活

していてもいずれ『死』は訪れ

るのではないのですか?』

 

患者さんとご家族の了承が得ら

れても食べさせる事は『悪』

なのでしょうか?

 

リスクを知った上で食べて

もらう事は本当に『虐待』なの

でしょうか?

 

この患者さんを担当して以降、

ターミナルの患者さんに限り

ではありますが『●●を食べ

たい』という明確な意思がある

場合、主治医に相談する様に

しています

 

怪訝な顔をする医師は多いです

が、理解を示してくれる医師も

少なからずいる事がわかり

ました

 

患者さんが主治医に直接言

にくい事を引き出し、伝達する

 

それも療法士だからこそ出来る

事の1つだと信じています

話を元に戻しますが、

ぐるんとびーの取り組みを非難

する人の多くは社会や上司や

常識という言葉に自分の想いや

考えを潰されて来たのではない

でしょうか?

 

『ぐるんとびーが実践している

様な事を本当はやりたいんだけ

ど、出来ないんだよ』

 

そういった悶々とした想いを

抱えていたり、諦めざるを得な

かった方々の心の声ではないか

と私は感じまし

 

96歳の高齢者の深夜のラーメン

 

私は『虐待だとは思いません』

 

逆に自分の親が施設に入る事に

なったのであれば、ぐるん

とびーの様な場所にお願い

したいとさえ思う

 

親には菅原さんが言われている

『ほどほどに幸せな暮らし』を

して欲しいし、仮に最悪の事態

が起こったとしても、納得

出来る様に私は思う

 

あくまでも今はそういった立場

にないからこう言えるのかも

しれませんが『リスク管理』と

いう言葉でがんじがらめに

されて、何もさせてもらえない

施設は選びたくないですね

 

最後にこの記事、動画を見て

改めて感じたのは『信頼関係』

が大切だという事

 

大切な家族の希望とはいえ、

10日前までぺースト食だった

96歳の高齢者にラーメンを

食べてもらう事に『リスク』を

伴うのは間違いありません

 

それでもラーメンを食べている

という事はご家族のぐるんとび

ーに対する『信頼』だと私は

思います

 

私が尊敬する介護施設経営者も

言っていましたが、最大の

リスク管理とは『信頼関係の

構築』ではないでしょうか?

 

ぐるんとびーの様な取り組みを

している施設が現実に存在する

 

多くの学生達や仲間達に伝えて

いくと同時に今の自分の働き方

にどう活かしていけるのかを

考えていきたいですね

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