ツライ時こそ成長のチャンス

どうしても忘れられません

 

『理学療法士になって欲し

ない』と言われた事を

 

どうしても忘れられません

 

『理学療法士に向いていない』

言われた事を

 

どうしても忘れられません

 

症例報告会中にニヤニヤとバカ

にした表情で見られた事を

 

どうしても忘れられません

 

評価表記入時に『何点にして

欲しい?』と質問され

(不合格確定していた為)2

くらいでしょうか?』と

答える

 

『残念、君は1.5くらいだ

ねぇ』とわざわざ12の間に

ある・に丸をつけられた事を

 

どうしても忘れられません

 

心身共に疲れ切った状態で参加

した送別会で

『釜戸君は来年も実習頑張って

れるそうです』と拍手で送り

出された事を

 

どうしても忘れられません

 

理学療法士になってから勇気を

出して指導者に挨拶しに行った

時に忘れられていた事を

 

私にとって臨床実習での経験は

消し去りたい過去でした

 

何度も何度も『忘れたい』と

強く思いました

 

でも忘れる事は出来ません

でした

実は人は忘れようと思えば思う

程、忘れられない事がアメリカ

のウェグナーという心理学者が

行ったシロクマ実験で確かめ

られているのです

 

この実験では、被験者を3つの

グループに分けて、各グループ

にシロクマの1日を追った映像

を見せました

 

その後それぞれのグループに

以下の事を伝えました

 

グループ1

『シロクマの事を考えて

おく様に』

 

グループ2

『シロクマの事を考えても考え

なくてもいい』

 

ループ3

シロクマの事を絶対に

考えない様に』

 

しばらくして、それぞれの

グループにシロクマの映像に

ついて質問をしてみると、

 

シロクマの映像の事を一番覚え

ていたのは『シロクマの事を

絶対に考えない様に』と伝え

られたグループ3だったのです

(シロクマ効果)

 

本の昔話で例えるならば

『決して覗かないで下さい』と

念を押されたものの、どの様に

しい織物を作っているのか

気になって戸を開けてしまう

『鶴の恩返し』

 

何があっても開けないで

下さい』と渡された玉手箱を

開けてしまう『浦島太郎』

 

禁じられると余計にやってみた

くなる『カリギュラ効果』も

じ心理効果なのかもしれません

 

長年どうしても忘れられない

イヤな思い出に蓋をしていま

したが、ある時ふと感じました

 

『忘れられないのであれば受け

入れるしかない』

 

そんな矢先に『ネガティブ経験

は武器になる』という考え方を

知ったのですが、結果的にこの

考え方が心的外傷後成長

(posttraumatic growth:PTG)

に繋がったのではないかと考え

ています

 

PTGという言葉は最近知ったの

ですが、心理学者のリチャード

・テデスキとローレンス・カル

ホーンによって1990年代に

作られたそうです

 

PTGに関してはこちら

 

これまでの研究で、心に大きな

ダメージを受けた後、それを

乗り越えた人の70%が、何らか

のポジティブな心理的成長を

遂げているとの事

 

正直私自身が臨床実習不合格

経験を乗り越えられたのかどう

かはわかりませんが

 

『負の経験があったからこ

やりたい事が見つかった』と

思えているのは事実です

 

墓場まで持って行く『恥』だと

思い込んでいた経験を晒す事で

同じ経験で苦しんでいる人達の

力や希望になれる可能性がある

 

そう知った時、そして実際に

誰かの役に立てた時、消し去り

たかった過去を好きになる事が

出来たんです

 

そこが私の理学療法士人生に

おいて非常に大きな分岐点で

あった事は間違いありません

私はこれからも自らの経験を

伝え続けていきます

 

『臨床実習なんかで死んだら

ダメだ』

 

『死ぬくらいなら逃げろ』

 

『臨床実習不合格=人生の

終わりではない』

 

私だからこそ伝えられる事が

あると信じています

 

一方で私は無理強いする様な

はしません

 

ツライ経験から立ち直れない人

だってやっぱりいます

 

同じ経験をしたからといって

相手の気持ちが理解出来る訳

ではないんですよね

 

人には響くタイミングがある

思っています

 

同じ声掛けをするにしても

『いつ』そして『どの』

タイミングで声を掛けるのかが

大切になって来るのではないで

しょうか?

 

私は1度でなく2度も養成校を

辞めようとした人間です

 

学生としても理学療法士として

も決して優秀ではありません

 

それでも私を必要としてくれる

患者さんや学生達、仲間、家族

がいるのは紛れもない事実です

 

何が言いたいのかって?

 

ツライ事があっても、死にたい

と思っても、もう無理だと

思っても『生きてみて』

 

今が人生の分岐点なのかも

しれませんよ

 

まだ38年しか生きてないです

 

が、今の私が伝えたい想いです

ブログに関するご意見・ご感想

等ありましたら

 

こちら

 

までよろしくお願い致します