1人でも多くの人生最後の希望を叶えたい

 『患者さんを喫茶店に連れて

行ってあげたい』

 

以前SNSにそんな記事を

書きました

 

末期癌患者さんの希望

 

『もう1喫茶店で美味しい

珈琲が飲みたい』

 

珈琲は飲める

車椅子にも乗れる

喫茶店もすぐ近くにある

 

でもご家族には時間的な余裕が

ない

 

バカな私は思いました

 

主治医とご家族のOKさえ出れば

私が車椅子への移乗→喫茶店

への移動→ベッドへの移乗を

1時間(3単位)以内に終わらせ

れば行けるのではないか?

リハビリテーションとは

『その人らしく生きる権利の

復権』

 

機能的な回復は望めません

でしたが、食欲は保たれて

いました

 

何より『自分であれば人生の

最期に好きな物が食べられるの

であれば食べたい』

 

そう強く思いました

 

この患者さんを担当する前に

同じ終末期で大好きなカツ丼を

食べさせてあげれなかった男

 

温かいおうどんを注文する前に

亡くなられてしまった女性を

担当し、猛烈に後悔した経験が

私を突き動かしました

 

結果的に主治医やご家族に確認

する前に体調は悪化、実行する

事は出来ませんでした

そんな矢先、先日私がSNS

書いた記事にある理学療法士が

興味深いコメントをして

くれました

 

内容は『医療機関外における

疾患別リハビリテーション算定

の拡大』について

 

恥ずかしながら私は初めて知っ

たのですが『保険医療機関外』

での疾患別リハビリテーション

の算定について平成28年に通則

が出ていたのです

 

リハビリテーション通則に

関してはこちら

 

条件はいくつかありますが、

簡単に言ってしまえば、その人

に適した内容でなければ

なりません

 

通則を読んだ私なりの解釈を

書かせて頂きます

 

例えば、担当した患者さんが

日喫茶店に行く習慣があり、

そこに来ている知り合い達と

珈琲を飲みながら談笑する事を

楽しみにしているとします

 

自宅復帰に向けて喫茶店までの

距離を調べ、現状の歩行能力、

手段で喫茶店まで行けるのか

 

喫茶店で椅子に座り、休憩した

後戻って来れるのかを確認する

目的であれば疾患別リハビリ

テーションは算定可能だと考え

ます(実際に珈琲を飲む時間は

含まれないのでしょうね)

 

つまり、例え末期癌の患者さん

の最後の希望であろうと、私が

やろうとした事で単位を算定

する事は不可能なのです

 

それが『リハビリテーション』

であったとしても

 

正直納得いかない部分も

あります

 

ただ、私のエゴである事も

理解しているつもりです

 

恥を忍んで私と同じ様な事を

考える変わり者もいるかも

しれないと思い、書かせて

頂きました

最後に療法士を目指す学生達と

変わり者療法士に伝えた

 

『すぐに諦めるのではなく、

共に考え続けませんか?』

 

人生最後かもしれない希望を

叶えられる環境にいるのに、

叶えてあげられない

 

そんな歯がゆさを抱えながら

働いている療法士はきっといる

 

余計な雑念がなく純粋だから

こそ『何とかしてあげたい』

 

そう考えている学生さんは

きっといる

 

そんな葛藤こそ療法士が失って

はいけないものではない

しょうか?

 

そんな葛藤と向き合い続ける姿

を学生に見せても良いのでは

ないでしょうか?

 

『何とかしてあげたい』という

学生の想いを汲み取れる療法士

でありたい

 

『何とかしてあげたい』という

学生の想いを尊重出来る療法士

でありたい

 

『何とかしてあげたい』という

想いを学生より強く持ち続け

られる療法士でありたい

 

経験年数を重ねても諦めの悪い

いい意味でバカな理学療法士で

ありたい

 

1人でも多くの人生最後の希望

を叶えられる療法士になりたい

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