実習生と関わる事の多い全国の
養成校教員と指導者の皆さんに
知っておいて欲しい法則があります
『ノミの法則』
ノミは本来1mくらい飛ぶ力がある
らしいのですが、高さ30㎝のビンに
ノミを入れて透明の蓋を被せて
いると
最初ノミはビンから逃げ出そうと
して、何度も何度も飛び上がり、
透明の蓋にぶつかるそうです
そのまま1週間程経過すると透明の
蓋ギリギリの所までしか飛ばなく
なってしまう様になり、ノミをビン
から出しても30㎝以上の高さまで
飛ぶ事は出来ないそうです
ノミは『自分の限界はここまで』と
思い込んでしまう訳ですね
実習生にとって透明の蓋になって
いる指導者や教員はいません
でしょうか?
実習生の努力を認めようともせず、
否定ばかりしていません
でしょうか?
少し前に臨床実習に行っている現役
学生から連絡が来ました
『指導者が怖いんです』
話を聞いてみると、質問すると秘技
質問返しにあい課題が増える
課題を提出したらやり直しのオン
パレードで眠れない
最終的には『前の実習で何して
来たの?』と言われたそうです
この実習生を私は直接見ている訳
ではありませんし、指導者側の言い
分を聞いていないので何とも言え
ない部分はありますが、
まだまだこうやって苦しんでいる
実習生は全国にいるんですよね
指導者の本来の仕事は実習生が本来
持っている能力を引き出したり、
能力の使い方を教える事ではないで
しょうか?
80cmまでしか飛べなかった実習生を
90cm飛べる様にする事が指導者の
仕事ではないでしょうか?
何も考えずに上方向に飛び上がろう
としている実習生に対して、両膝を
曲げてから飛び上がる事を教えるの
が指導者の仕事では
ないでしょうか?
臨床実習で思い悩み、30cmしか
飛べなくなっている実習生は全国
にはまだまだいると思います
実はその飛べなくなっている実習生
がもう一度1m飛べる様になる方法
があるんです
それは1m飛んでいる仲間(同級生
や先輩)を見る事
30cm以上飛べなくなったノミが仲間
の力を借りて『自分はダメだ』と
いう思い込みを外す事が出来れば、
もう一度高く飛べる様になるんです
つまり、30cmしか飛べない様に
するのも療法士、逆に1m飛べる様
にするのも療法士なんですよね
私は紛れもなく30㎝しか飛べなく
なった側の人間です
私自身が不出来だったのも
ありますが
『あなたに理学療法士になって
欲しくない』
指導者に言われたこの言葉は一生
忘れられないでしょう
こういった事を書くと『過去をいつ
までひきずるんだ』とか『執念
深い』という人がおられるのですが
それだけ指導者の言葉は重く、実習
生の胸に突き刺さるという事を認識
しておいてもらいたいですね
そして30cmしか飛べなくなった
経験者だからこそ、1m飛べる様に
するお手伝いが出来るんだと信じて
います
1つ実習生に伝えたい実話が
あります
ある少年にはパイロットになると
いう夢がありました
でも少年にはディスクレシアという
文章を読む事が困難になる障害を
抱えていました
少年は周りの人に言われました
『字も読めないお前にパイロット
なんて無理だ』
こういった決めつけを心理学で
『ラベリング効果』と言います
レッテルを貼られる事て
『やっぱり私には無理なんだ』と
いう自己暗示がかかりやすく
なります
少年はこの『負のラベリング効果』
に苦しみますが、本を代読して
くれる人や支援団体の力を借り
ながら努力を続け、パイロット試験
に合格、映画に出演する事に
なりました
その少年は『トム・クルーズ』
誰もが知っている大スターですよね
臨床実習で苦しむ実習生達へ
他人(指導者や養成校教員)の評価で
自分の可能性を狭めないで欲しい
『療法士に向いていない』
指導者や教員が貼ったレッテルに
負けないで欲しい
どうしようもない時は逃げ
たっていい
死ぬ事だけは止めよう
全国の臨床実習指導者へ
自分勝手な思い込みや好き嫌いで
実習生の可能性を潰さないで欲しい
『大丈夫、出来るよ』と良のラベ
リング効果を使ってあげて欲しい
しょうもないプライドは捨てよう
しょうもないマウンティングは
止めよう
大野裁判を忘れない様にしよう
今一度考えてみませんか?
あなたは実習生の能力を引き出す
指導者ですか?
引き下げる指導者ですか?
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