留年・臨床実習不合格者だからこそ救える人がいる

 

先日、臨床実習を終えた学生

さんからメッセージを

頂きました

 

嬉しいメッセージでしたので、

シェアさせて頂きます

(了解は得ています)

 

 

 

3回の留年を経験し、大学7年目

でようやく臨床実習に臨むこと

ができました

 

何度も諦めようと思ったのです

が、1期目の実習は作業療法士

になることを諦めなくて良かっ

たと思えるような実習でした

 

私は2年間休学していました

 

必要単位は全て履修済

 

でもずっと実習に行くことが

できずに何回も留年しました

 

大学の先生や親からは、どっち

が患者か分からない人にリハビ

リなんて任せられない

 

あんたがいると正直迷惑なんだ

 

迷惑かけるのはリハビリすると

反対のことをしてるわけだから

絶対に向いてない

 

といつも言われていました

 

それが3回も続いたので、もう

諦めるしかないのだと思って

いました

 

も味方はいました

 

釜戸先生を通じて当事者

セラピストという言葉を聞いた

り、留年している学生が沢山

いることを知り、世界が広がり

ました

 

大学の先生のきつい言葉も、

んの1部の世界のことしか

言ってない

 

そう思うと前を向く力が

でてきました

 

休学中は生活費を全部自分で

稼ぎました

 

こんなに頑張っているのに今年

もダメ、という状況があり、

本当に卒業できないんじゃない

かと思っていました

 

評価実習が決まったとき、大学

業を諦めていた時期があり

ましたし、諦めていた時期は

勉強するのも辛かったので離れ

いました

 

ブランクの不安を新しい担任に

話したところ、事前に卒業した

同級生たちに連絡をとって頂い

ており、学習会を開いて頂き

ました

 

この学習会のおかげで卒業した

同級生との関わり方を思い出し

年下の同級生とも上手く付き

合えるようになりました

 

1目の臨床実習は高齢期の

施設に行きました

 

初日に行くと「実習明日から

って聞いてませんか?」と

言われて帰されました

 

事前確認電話で日程をしっかり

確認する大切さを体験しました

 

ケースが評価の途中で1ヶ月の

慰安旅行に行ってしまう、新し

くケースにして頂いた利用者

さんが教科書と真逆など

ハプニングが続出でしたが、

 

指導者の先生が優しすぎて不安

になる程に優しくご指導して

くださったので乗り越えること

ができました

 

ケースも初めてケースを務める

と言っていましたが、良く私を

支えてくださいました

 

旅行から帰ってきたケースも

少し介入させて頂きました

 

帰りに泣いてお見送りして

いただき

 

「ずーっと忘れません」と言わ

れたことが心に響きました

 

長くて短い2週間でしたが、

充実していました

 

今回、力不足でやりきれなか

ったこともありますが、それも

次への活力になりました

 

次は2期目が始まります

 

また2ヶ月間、充実した実習が

送れたら嬉しいです

 

紆余曲折あった学生さんで正直

よく諦めなかったなと思います

 

評価実習に行ける事が決まった

時にも連絡を下さり、期待と

不安が入り混じった心境を

伝えてくれました

 

私は思うんです

 

当時者セラピストの存在が学生

さんの背中を押しました

 

同じ様に留年している私の言葉

(発信)が学生さんの背中を

押しました

 

きっと同じ様な境遇で苦しんで

いる学生さんは少なからずいる

 

そういった学生さん達の一筋の

光になれるのではないかと。。

 

 

少し前にYouTubeで為末大さん

の動画を見ていました

 

動画の中で興味深かった

フレーズ

 

『人間は人が出来た事を出来る

と思う性質がある』

 

『同じグルーピングした人を

見て、人っていうのは行動が

変容する』

 

例えば100mで桐生祥秀選手が

初めて10秒の壁を破りました

 

そうすると『日本人だって9

台で走れるんだ』と思う訳です

 

その結果、2週間後に山縣亮太

選手が10秒で走り、先日

サニブラウン選手が9.97秒を

叩き出しました

 

同じ事が長年破られなかった

マラソンの日本記録(設楽悠太

選手が記録を更新した後、大迫

傑選手が更新)でも言えると

思います

 

重要なのは同じ日本人が9秒台

を出した事であり、仮にウサイ

ンボルト選手が世界記録を更新

しても日本人の記録には影響は

出ないんです

 

その理由は

 

『ウサインボルト選手をグルー

ピングしていないから』

 

動画の中で解説されていたのは

日本人に影響を及ぼす(グルー

ピングされている)のは日本人

と中国人の記録であり、

 

 

ウサインボルト選手の記録は

同じカリブの選手に影響を

及ぼすそうです

 

この事を臨床実習に当てはめる

と、留年や臨床実習不合格者に

影響を与える事を出来るのは

同じ様な経験をした学生であり

療法士という事になるのでは

ないでしょうか?

 

残念ながらクラスの主席の子は

留年や臨床実習不合格経験者

から見るとウサインボルト選手

にしか見えない訳ですね

 

私は留年や臨床実習不合格経験

に悩む学生達に何度も伝えて

来ました

 

『ネガティブ経験は武器に

なる』

 

『私達は明らかな少数派。

だからこそ希少価値がある』

 

私達にしか救えない人は確実に

いるんです

 

だからこそ自らの経験を

恥じないで欲しい

 

だからこそ自らの経験を

隠さないで欲しい

 

あなたの経験や想いを伝える事

で前を向ける人がいるのだから

 

あなたの経験や想いを伝える事

で自殺を考えていた後輩が思い

止まれるのかもしれないの

だから

 

この記事が全国の臨床実習で

悩んでいる学生達と不合格経験

を恥じている療法士に届く事を

願っています

 

 

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