元気で長生きする為の3つの秘訣

先日、医療法人社団悠翔会

理事長・診療部長の佐々木淳

先生の講演を聴く事が

出来ました

 

テーマは『これからの医療と

介護を考える』

 

非常に内容の濃い2時間で特に

興味深かったのが元気に長生き

する為の3つの秘訣

 

その秘訣は

 

『食事』

『人との繋がり』

『生きがい』

 

今回は『人との繋がり』に

ついてデータを用いながら

まとめてみようと思います

それでは1つ質問させて

頂きます

 

あなたは65歳を迎えました

 

高齢になっても元気でいる為に

何を心掛けますか?

 

よく耳にするのは

 

『運動』

『体重管理』

『禁酒』

『禁煙』

 

4つではないでしょうか?

 

もちろん全てに意味はあるの

だと思いますが、一番効果的

なのは

 

『人との繋がり』だそうです

 

ハーバード大学公衆衛生学の

イチロー・カワチ教授によると

世界の国と地域を対象に行った

大規模な調査の結果、日本文化

の中にある強い

 

『ソーシャル・キャピタル』

 

が長寿と健康に大きく関係して

いる事がわかったそうです

 

ソーシャル・キャピタルとは

『お互いさま』や『持ちつ持た

れつ』といった連帯意識の事で

 

日本全国206の地域で1157人を

対象に調査を行った結果でも、

高いソーシャル・キャピタルと

良い健康状態には統計学的に

強い関係がある事が認められて

います

 

ソーシャルキャピタルが高いと

長生き出来る理由は2

 

1つは他人同士の密なネット

ワークにより、健康に良い情報

やサービスが提供される事

 

もう1つが、周囲との人間関係

が円満になり、ストレスが

少なく治安のいい環境が作り

だせるからだそうです

 

更にカワチ教授は日本社会では

他人を助ける事、他人の親切を

信頼する事が当たり前なのかも

しれませんが、アメリカやその

他の国では恐らくありえない

 

日本人は困っていたらお互い

助け合う事が美徳として沁み

ついている、ずば抜けて連帯感

の強い国民だと書かれて

いました

 

阪神淡路大震災や東日本大震災

を思い返してみても、日本全国

から多額の義援金や食料が

集まったり、

 

各地から被災者を支援したいと

多くのボランティアが現地に

入っていたのを覚えています

 

こういった場面にも日本人の

ソーシャル・キャピタルの高さ

が現れているのかも

しれませんね

 

また佐々木先生の講演の中では

急性心筋梗塞で入院した後期

高齢者のデータが示されて

いましたが、

 

サポートしてくれる人数(家族

や友)0人と2人の場合と

では6か月以内の死亡率が2.5

も違うそうです(2人の方が

死亡率が低い)

 

更に興味深かったのが食事を

どの様な環境で食べているかに

よって死亡リスクが異なると

いうデータ

 

日本老年学的評価研究が65

以上の高齢者の孤食と死亡との

関連について、2010年に

3年間の追跡調査を実施

 

その結果、男性は

 

『家族と同居で共食』している

人と比べて『独居で孤食』の人

は死亡リスクが1.2倍なのに

対して

 

『家族と同居で孤食』の人は

死亡リスクが1.5倍になる

そうです

 

一方で女性は『独居で孤食』の

死亡リスクは1.08

 

『家族と同居で孤食』の場合も

1.1倍とあまり変化がなく、

 

男性と女性では食事環境による

死亡リスクに差がある事が

示されていました

 

様々なデータから元気に長生き

する為には『人との繋がり』が

大切である事は理解出来たの

ですが

 

『この部分にどうやって介入

する事が出来るのだろうか?』

 

という疑問が生じました

 

思い切ってこの疑問を佐々木

先生にぶつけてみたのですが、

やはりこれといった明確な対策

が見つかっている訳ではない

そうです

 

ただ地域にある高齢者のサロン

や高齢者が集まる様なカフェ

(例えば認知症カフェ等)に参加

してみたりする事も必要では

ないかとの事でした

 

療法士として目の前の高齢者

(特に男性)に『人との繋がり』

を提供するのは難しいかも

しれません

 

すが、高齢者になる前の人々

に人との繋がりの重要性を伝え

ていく事は出来るのではない

しょうか?

 

違った側面から考えると、人と

の繋がりや良好な人間関係を

作り出す為には

 

『コミュニケーション能力』と

『心理学』が必要になります

 

佐々木先生の講演を聴かせ

頂き、人と人との繋がりを

サポートする事、コミュニケー

ションと心理学の重要性を

えていく事がいかに大切かを

再認識する事が出来ました

 

 

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