臨床実習やいじめの現場には傍観者効果が働いている

 

FBで見つけた素晴らしい

記事で

 

『日本の学校では一度いじめが

起きた時、気の毒に思いながら

も誰も助けようとはせず、

むしろどこか逆らっては

いけない様な雰囲気が漂って

いました』

 

皆さんもどこか理解出来る部分

があるのではないでしょうか?

 

これは学校に限った話では

ないですよね。。。

 

 

社会でも普通に起こっている事

だと思います

 

いわゆる上司の立場にある人が

後輩をいじめていた(精神的

苦痛を与える)としましょう

 

周囲の人は気の毒には感じ

ながらも、助けようとする人は

少ないのではないでしょうか?

 

自分がその立場に追い込まれる

のを怖れるからです

 

そして自分が動かなくても周囲

がどうにかしてくれるだろうと

いう心理も働きます

 

駅構内で誰かがしんどそうに

していても

 

『これだけ大勢の人がいれば

私がいかなくても大丈夫か』

 

と感じてしまう心理と同じ

ですね

 

その心理を『傍観者効果』と

言います

 

そして学校や駅構内の様に人数

が多ければ多い程、傍観者効果

は起りやすくなります

 

れは3つの考えによって起こる

そうです(学校でのいじめを

基に考えてみます)

 

【多元的無知】

 

他者が積極的に行動しない事に

よって事態は緊急性を必要と

しないと考える

 

『周りの子も気にしてないから

大丈夫か』と感じてしまう

 

【責任分散】

 

他者と同調する事で責任や非難

が分散されると考える

 

『私だけが悪いんじゃない

しな』と感じてしまう

 

【評価懸念】

 

行動を起こした時、その結果に

対して周囲からのネガティブな

評価を怖れる

 

『あいつ何してんの?次の

ターゲットはあいつにしよう

か?』と思われたくない

 

認めたくないかもしれませんが

多くの人が『確かに。。。』と

感じる部分もあるのではない

でしょうか?

 

日本人はとても空気を読む事に

優れた人種ですが、同時にその

空気を読む力が『傍観者効果』

を作り出しているのかも

しれませんね。。。

 

臨床実習においても少なからず

観者効果が働いている可能性

があります

 

理不尽な指導者(上司)が実習生

を苦しめている

 

 

どう考えても指導者に

問題がある

 

でも他の先輩達や同僚は何も

言わない

 

『スタッフも気にしていない

様だし、私の思い違いかな』

 

と考える可能性が出て来ます

 

やっぱりどう考えても指導者に

問題がある

 

でも周囲もサポートに

入らないし

 

『私だけが悪いんじゃな

しな』と感じる可能性も

あります

 

でも何度考え直しても指導者に

問題がある

 

『でも上司(先輩)に後輩の私が

意見して、働きにくくなったら

どうしよう。。。』

 

と感じる可能性もあります

 

社会には人間関係の問題が付き

まといます

 

誰もが無視されたり、同僚か

冷たくされたりと精神的な苦痛

を伴いながら仕事をするのは

嫌ですよね

 

だからこそ傍観者効果から抜け

出すのは容易ではない

 

同時に私はこうも考えます

 

『自分が感じている事は周囲も

感じているかもしれない』

 

勉強会や研修会に参加した時に

心掛けているのは、わからない

事は出来るだけその場で聞こう

という事です

 

著明な講師に直接質問する事は

緊張もしますが、非常に有意義

な事だと感じています

 

講師は質問する内容に関しての

門家である事が多いからです

そして同じ様な素朴な疑問を

感じている参加者も案外多い

 

 

自分が代表して聞く事で自分

以外の参加者も気付きを得る事

が出来れば万々歳ですよね

 

 

あなたが指導方法に問題を感じ

ている場合、その周囲にも同じ

違和感を感じている人がいるの

ではないでしょうか?

 

話をしやすい同僚に自分の考え

をシェアし、同じ意見なので

れば、2人で一緒に上司

(指導者)にかけあってみては

いかがでしょうか?

 

あなたが勇気を持って傍観者を

抜け出す事で1人の実習生が

救われるかもしれませんよ

 

正直その勇気が持てない人が

大半だとも思います

 

それなのであれば、実習生に

声掛けだけでもしてあげて

下さい

 

アドバイス等する必要性は

ありません

 

ただ話を聴いてあげて下さい

 

そして無理のない範囲で肯定

してあげて下さい

 

『私を応援してくれる人

がいる』

 

それだけで実習生の精神的

ストレスは緩和されるのでは

ないでしょうか?

 

実習生も慣れない環境の中

頑張っているんです

 

私達療法士も傍観者から一歩

踏み出す努力はしていきたい

ですよね